栽培場所
韓国の北緯 36 度～38 度地域の東側地域で、特に慶尚北道豊基（プンギ）が名産地です。 

韓国の高麗人参栽培地域は、済州道を除いた全地域で栽培が可能です。

栽培方法
土壌は砂土層、砂泥を持つ吸排水が適切な土壌が必須であり、気温の偏差が激しく、日照量の適切な環境と、風と通風が円滑で風水に優れたところでなければなりません。
このすべての条件が備わっているのが慶尚北道北部地域、特 に小白山地域の豊基（プンギ）になります。 

高麗人参の栽培には 2 種類の方法があります。

①栽培用に改良された種を畑にまき、農作物を栽培するようにそのまま 6 年根になるまで育てる方法
②ビニールハウスの中で、１苗ずつ保護ケースで覆い空調・温度管理を徹底して大切に育て、芽吹いてから畑に植え 替えをして 6 年育てる方法

成育過程

高麗人参の種が成長し根を下ろし芽吹く（出芽する）期間 慶尚北道豊基（プンギ）産：180 日間 ＊新羅の時代から変わらない

その他の地域産：120 日間 農作物の栽培期間として 60 日の違いは大きな差であり、素材としての価値も倍以上の差になってきます。 何故、このような差が生まれるのかは未だに解明されていません。

普通の農産物はほとんど 1 年以内に収穫ですが、高麗人参の場合、少なくとも 6 年が過ぎてからきちんとした薬効成 分を持つようになります。

高麗人参は 3 年根でも胴体が 6 年根程度の大きさになります。

大きいから無条件に 6 年根 が良いというわけではなく、胴体部位と分かれる脚の部位と小根がバランスをよく取れてこそ良い高麗人参であり、栽 培・管理する高麗人参専門家の見極める能力も重要です。 

有用成分の含有量 1～4 年根：有用成分ジンセノサイドの含有量は普通量です。

5～6 年根：有用成分ジンセノサイドの含有量が増え、４年根と異なるジンセノサイド成分も含有されるようになります。

1～4 年根と 5・6 年根の高麗人参では、有用成分をはじめ、栽培サイクルや栽培維持管理の時間・コストに差が出てきます。

手間暇のかかる 6 年根が価格面においても高値で取引される所以です。

高麗人参の種類
・山参（サンサム）：天然自然環境で自生する(天種)野生の最高級の高麗人参をいいます。

・山養参（サンヨウサム）：天然野生山参の種を人が(種)人為的に野生山参の生育環境のような最適な場所にまき、少なくとも 10 年以上自生力を維持する山養参です。

・高麗人参（コウライサム）：山参や山養参と種が異なり、栽培用に改良された種を使用して農作物と同じように育てられる高麗人参。
成育もだいたい 6 年が寿命とされています。
一般的な商品はこのタイプの高麗人参にあたります。

慶尚北道北部地域の豊基付近の小白山地域の韓方薬用作物が全て有用性に優れており、豊基参は他地域の参より 30%以上高値で取引されています。
価格は生産者によって異なります。